私は、パートを退職して以来、ほぼ毎日、リベラルアーツ大学・両学長の朝のライブ配信を聞いています。

その配信のなかで、いろいろな企業で情報漏洩が頻発していて、中国のAIモデルが関係しているかもしれないという話が話題にのぼりました。

私も毎日、ChatGPTやClaudeやGeminiなどを使っていて、その優秀さに驚きつつ、その恩恵を感じています。その一方で、いままで言語の不自然さから気づくことが出来ていた詐欺メールやSMSの文章が、違和感を感じないほどに自然になったことで、詐欺が巧妙化しました。

📋 この記事を読むとわかること
  • リベ大のライブで聞いた、ネット銀行の不正送金で200万円の被害に遭った方の話
  • 数字で見るフィッシング詐欺・ネットバンキング不正送金の今
  • 私に届いた詐欺メール・SMSと、生成AIで巧妙化した手口
  • 両学長が教えてくれた3つの対策と、私が加えている対策
  • もしリンクを押して入力してしまったときにやること

リベ大のライブで聞いた、200万円の被害

その配信を聴いていた視聴者の方の1人が、フィッシング詐欺によってネット銀行に数回に渡って不正アクセスをされ、200万円もの被害に遭われたことを相談されていました。

その方の場合は、銀行に75%の返金補償をしてもらうことで落着したとのことです。学長は、75%補償してもらえたならまだ良い方だと思うところだと話されていました。

200万円の25%といえば、50万円!! 会社員の方なら1〜3か月分以上、私がパートをしていた時に受け取っていた金額で計算するなら、半年分近い金額です。

私もリベ大で学び、家計管理を始めて資産をネット銀行に集約していることを考えると、とても他人事とは思えない話でした。

数字で見るフィッシング詐欺と不正送金

期間 フィッシング報告件数 ネットバンキング不正送金
2025年(1年間) 245万4,297件 約103億9,700万円(4,747件)
過去最悪
2026年上半期(1〜6月) 約73万件
(前年同期 約119万件から約4割減)
約20億7,000万円(253件)
前年同期比51%減

出典:警察庁「令和7年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について」「令和8年上半期における〜」ほか(記事末にリンクあり)

被害件数はだいぶ減少しているとはいっても、その被害は決して小さくありません。

また、警察庁が約36万件のフィッシングメールを分析したところ、送信元サーバーの所在国は中国が最多で、次が日本、ブラジルの順だったとのことです。

フィッシング詐欺の主な入口は、SMSとメールのリンクです。金融庁も、ネットバンキングの不正送金の被害の多くは、メールやSMS、メッセージツールから偽のログインサイトへ誘導し、IDやパスワードを盗む手口によるものだと注意喚起しています。

私に届いた詐欺メール・SMS

私も過去に色々な詐欺メールを受け取ったことがあります。

  1. ロマンス詐欺メール
    なぜか見ず知らずの、金持ちそうな資産家のイケメン社長から「あなたに会いたい」というメッセージを受け取りました。あんた誰!気味が悪い!!と思ってすぐに削除しました。
  2. お色気詐欺メール
    お色気ムンムンのお姉さんの画像付きでメッセージが送られてきました。男性なら、ひっかかっていた可能性はあったかも(笑)
  3. 買ってもいない宝くじの高額当選メール
    海外から「ここに送金してくれたら全額受け取れます」というような内容でした。買ってもいない宝くじが当たるのはなぜ?と思ってスルーしました。
  4. SMS
    最近よく受け取るのがSMSです。宅急便の不在通知、通販サイトからの個人情報更新依頼、仕事の勧誘など、色々です。

実際に届いたSMSを3つ紹介します。※ 画像内のURL・電話番号・LINE IDには、絶対にアクセスしないでください。

宅配業者の不在通知を装った詐欺SMS。「お荷物のお届けにあがりましたが不在の為持ち帰りました」という文面とリンク/A scam text pretending to be a missed-delivery notice
① 宅配業者の不在通知を装ったSMS。送り主の名前もなく、リンクを押させるのが目的です。
Amazonを装った詐欺SMS。「Amazonアカウントが制限されています、支払い情報の復旧を確認す。」という文面/A scam text pretending to be from Amazon
② 通販サイトを装ったSMS。「復旧を確認す。」と、日本語が少し不自然です。
在宅ワークの仕事を装った詐欺SMS。日給2〜3万円、月給約60万円をうたい、LINEで連絡するよう求める自然な日本語の文面/A job-offer scam text written in natural Japanese, asking the reader to contact them on LINE
③ 実在する会社の名前をかたった仕事の勧誘SMS。日本語はとても自然で、ていねいです。

②のように日本語が少しおかしいものは、まだ見抜きやすいほうです。でも③は、言葉づかいだけを見ると本物の採用担当者からの連絡と区別がつきません。「日給2〜3万円」「月給約60万円」といううますぎる条件と、LINEへ誘導するところが危険のサインです。

生成AIで見抜けなくなった詐欺の手口

昔の詐欺メールは、不審な点が多く、文章が不自然だったりと、真贋を見分けられるポイントがありました。しかし最近は、生成AIの台頭で文章がより自然になり、見分けることが難しくなってきています。

二段階認証も、その場で突破される「リアルタイム型」の手口があります。また、電話(ボイスフィッシング)で銀行員を装ってメールアドレスや銀行口座の情報などを聞き出し、その後に届くメールやSMSのリンクから偽サイトへ誘導するような手口もあるようです。

両学長の答えはシンプルだった――資産を守る3つの対策

それならば、自分の資産を守るためには、どんな対策をしたら良いのでしょうか?

リベラルアーツ大学の両学長の回答は、シンプルでした。

🛡️ 両学長の3つの対策
  1. メールをGmailに集約する。(Gmailは無料で使える上に、フィッシング詐欺メールのようなジャンクメールが届きにくい仕様になっているから)
  2. メールやSMSのリンクを開かない。
  3. 1Passwordなどのツールを利用して、パスワードの使いまわしを無くす。

私は、これに加えて、取引通知をオンにして、ネット銀行の振込限度額を最低金額に設定しています。それを上回る金額を振り込むときは、毎回、設定金額の解除と再設定が必要になるので多少の面倒さはありますが、資産を守るためには面倒とか言っていられませんよね。

もしリンクを押して入力してしまったら

もし万が一、メールやSMSのリンクを押して入力してしまったら、すぐに行動しましょう。

⚠️ すぐにやること
  1. すぐに銀行へ電話する(番号はSMSではなく、カードや公式サイトで確認する)
  2. パスワードを変える
  3. 警察に相談する
  4. 記録を残す

不正送金の被害に遭った場合の補償は、一部補償になるか、全額補償になるかは、個別の条件によって違うようです。今回、両学長のライブ配信で質問されていた被害に遭われた方は、ご自身の過失と判断されてしまったケースなのかもしれません。

まとめ

自分たちの資産をしっかりと守っていくためには、対策もどんどんアップデートすることが必要になっていくと思います。苦労して築いた資産を失うことがないように、対策しておかなければなりませんね。

※ 補償の可否や割合は、各金融機関の規定と個別の判断によります。詳しくはご利用の金融機関にご確認ください。(2026年10月時点の情報です)

参考にした資料