ここ数年、ずっと投資信託とか、新NISAとかよく耳にしていたけれど、ずっと自分とは無関係の話だと思っていました。投資というのはそもそも余剰資金——いわゆるすぐに使う予定のないお金を持っている経済的にゆとりのある人がやるもの。パート収入はいつも手元にとどまることなく、私の財布を素通りして生活費に消えるような生活を何十年もしていたのですから、それも自然なことでした。

リベラルアーツ大学の両学長の朝のライブ配信を聞いていると、資産が4千万を超えましたとか、親からの相続で8千万相続しました、だとか、30代ですでに何千万の資産がある方とかすごい方が大勢います。

恥ずかしくて自分の資産などはとても言えませんが、リベシティに入会して家計管理を進めていくと、意外なことに自分も資産を運用するフェーズにいるということがわかり、私もついに新NISAデビューすることになりました。

投資の前提はもちろん変わらず、短期的に必要になるであろう生活防衛資金(リベシティでは、会社員で1か月にかかる生活費の半年分、個人事業主で2年分)が準備できていれば、それを超える資金については、新NISAの口座でeMAXIS Slim オールカントリーやS&P500を運用することを推奨しています。

私の親の世代は、株というと危ないもの、ギャンブルのようなものというイメージが強い人も多いかもしれません。私もどちらかというとそのようなイメージを持っていました。(私の父は株をやっていたようですが、投資成績はふるわなかったようです。)

もしかして、今までの私のように「うちには余裕資金なんてないから、投資信託なんて無関係だわ」と思っていませんか?生活費の半年分なんてない!だから投資信託なんて関係ないと思っている方にも、ぜひ知っておいてほしい話があります。

特にお子さんがいる方は、子どもの幸せのために生命保険への加入や学費の準備など、お金まわりのことをいろいろ考えられると思います。でも、金融機関で勧められるままに学資保険や生命保険にやたらに入ってしまったら、大変な苦労をすることになってしまうかもしれません。

日本は何十年もの間超低金利・デフレの時代が続き、いつのまにか安い国になってしまいました。銀行になけなしのお金を預けておいても金利は雀の涙。世界中の給与水準が上がり続ける一方で日本の給与所得は横ばいのまま。教育資金も上がる一方、老後2,000万円問題など、暗いニュースが続きます。

そんな中で、テレビではさわやかな俳優さんや女優さんが「もしものときに備えよう」と保険のCMを流し続けています。貯蓄型保険、ドル建て保険……私たちの不安な気持ちにスーッと入り込んでくるサービスがあふれています。

保険とNISAの「役割」はそもそも違う

保険と新NISAは、どちらもお金に関係するサービスですが、役割がまったく異なります。混同してしまうと、「守っているつもりが損をしている」という状況になりかねません。

保険は「万が一のリスクに備えるツール」です。死亡・病気・ケガなど、予測できないリスクに対して備えるものです。貯蓄型保険は「保険+貯蓄」を合わせたものですが、その分コストが高く、長期では割に合わないケースが多くなります。

新NISAは「長期の資産形成ツール」です。運用益が非課税になる制度で、教育費や老後資金など、長い時間をかけて増やしていくお金に向いています。

貯蓄型保険 新NISA
長期の資産形成✕ 低利回り◎ 最も有効
インフレへの対応✕ 困難◎ 長期で対応
途中解約✕ 元本割れリスク◎ いつでも可能
非課税メリット△ 控除のみ◎ 運用益が非課税
コストの透明性✕ 不透明なことも◎ 明確・低コスト

200年のデータが示すこと

現金で持ち続けることの危険、いわゆるインフレリスクについて、リベラルアーツ大学の両学長が以下のわかりやすい200年のデータで示してくださっています。

ジェレミー・シーゲルの著書『長期投資対象としての株式』によると、1802年に1ドルを投資した場合、2021年時点で株式は約5,400万ドルに成長しています。一方、現金(通貨)の実質的な購買力はインフレとともに減り続けているというデータです。

つまり、長期で見ると「現金のまま置いておくこと」はお金を守るどころか、じわじわと減らしていることになり、お金に働いてもらう——その意識が長期の資産形成には欠かせないということを示しています。

このことを知ったとき、現金で持ち続けることにこのようなリスクがあるなんて、50年以上生きていても考えたこともなかった私は、大変な衝撃を受けました。

学資保険と新NISA、どれだけ差がつく?

もう、貯蓄型の学資保険に入ってしまったという方もいらっしゃるのではないでしょうか?今解約してしまったら元本割れして損してしまうという状況の方もいるかもしれません。あと数年で満期という方は詳細な計算が必要かもしれませんが、満期まで何年もある方や契約したばかりの方ならば、解約したほうが良いケースが多いと思います。

実際にどれだけ差がつくのか、数字で比べてみましょう。スライダーを動かして、ご自身の条件で試してみてください。

📊 シミュレーター:学資保険 vs 新NISA(18年後の試算)

10,000円
105.0%
年5.0%
学資保険
新NISA(インデックス)
新NISAのほうが 多くなる試算です

※ 新NISAは複利(毎月積立・年利を12分割)で計算。実際の運用成果は変動し、元本割れのリスクがあります。学資保険は積立総額×返戻率で計算。インフレや為替リスクは考慮していません。

今日からできる3つのこと

1
今入っている保険を書き出す 保険証券を引っ張り出して、目的・月額・返戻率を一覧にしましょう。「万が一に備える」掛け捨て保険は必要最小限に。貯蓄型・ドル建て・学資保険は要検討です。
2
生活防衛資金を確認する まず生活費の半年分(会社員の場合)を現金・普通預金で確保します。これは投資に回さず、いざというときのために手元に置いておくお金です。
3
新NISAで積立投資をスタートする 証券口座を開設し、毎月一定額をインデックスファンド(例:eMAXIS Slim 全世界株式)に積み立てます。一度設定すれば、あとは自動で続きます。少額でも、始めることが大切です。

まとめ

私自身は、子どもの学費を上手に準備できずに、2人の子どもの教育資金の支払いを強行突破で乗り切りました。ひたすらパートでがむしゃらに働き、お金は銀行の普通預金で貯め続けるのみでした。

幸い、夫が元金融マンだったこともあり、手数料が高く資産形成能力の低い貯蓄型保険や学資保険に加入することはありませんでしたが、じりじりと値上がりを続ける教育資金の捻出は本当に大変でした。

「うちは子どもを大学に行かせるつもりはないし、貯蓄型保険にも入ってないから関係ないや〜」なんて思っている方もいるかもしれませんね。

でも、実は長期の資産形成は、すべての人が始めるべきことです。なぜなら、老後はすべての人にやってくるからです。新NISA口座での積立投資は、積み立ての期間が長ければ長いほど複利の恩恵が大きくなります。少額から始められるので、つい多くなってしまっている外食やお菓子の無駄買い、たばこやビールなどの習慣を少しでも減らして、そのお金を積立投資に充てると未来が変わっていくと思います。

難しく考えなくていいと思います。まずはお金について知ることが大切です。興味を持った方は、ぜひ両学長の書籍を手に取ってみてくださいね。

お金の大学 書影

お金の大学(著:両@リベ大学長)

保険・投資・節税など、お金の基本をわかりやすく解説した一冊。リベシティを主宰する両学長の著書で、私がお金の勉強を始めるきっかけになりました。

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※ この記事は特定の金融商品を推奨するものではありません。投資には元本割れのリスクがあります。詳細はご自身でご確認のうえ、判断されることをおすすめします。
※ 本記事はリベラルアーツ大学(リベシティ)の考え方を参考に、筆者の視点でまとめたものです。